■お仏壇を考える

お仏壇とは

ご先祖様や亡くなった親族をお祀りし

対話をするためのもの...

 

七年前

入院一か月で父が亡くなりました

最初は手術をすれば治ると信じ

それでも父は自分の最期を

身体のどこかで感じていたのかもしれません

 

最初に入院した病院は父の家から遠く

私の家からは近いということもあり

毎日のように会いにいっていました

 

でも母はなかなか来られなかった

遠いし、母も父が治ると信じていたから..

 

私は父と会うたびにいろんな話をしました

懐かしい思い出

その中でも後悔したこと、楽しかったこと♪

そして..会いたい人がいること...

 

父は入院中、日記をつけていました

何を書いていたかはわかりませんが

「一日の様子を書いているよ」と言っていました

 

いろんな会話の中で

少し改まって

こんなことを言い始めました

 

■お墓のこと

「お墓はいらないよ」

 

私がどうして?と聞くと

「娘ばかりだから迷惑はかけたくない」と..

 

■お仏壇のこと

「お母さんの為ならあってもいい」

「お母さんが亡くなったとき処分して良いから」と..

 

父の言うのには

三人娘を嫁に出したときからそう考えていたと言う

後を継ぐものがいないのに

手のかかるモノは残したくはないと

 

このこと

「祥子ちゃんは覚えていてね」と..

 

それから一か月後

父が亡くなりました

あの時の父の遺言らしき言葉

それを聞いていたのは私だけでした

 

父の思いを書いたものも無し

私ひとりだけの記憶を

誰にどう伝えたら良いのか..

 

父が居なくなってしまったことに

ショックを受けている母に

「お墓はいらない」

「仏壇はお母さんの為なら・・・」と

父が言っていたことを言えなかった

 

お墓は、母がすぐに用意をしました

大きな桜の木の下で

これがピクニックだったら楽しいのにって思える場所

 

仏壇は母の為に・・・

 

この仏壇

七年経った今も母には

父の気持ちを伝えていません

 

いつか自分もここへ・・・

そう思う母にはやはり言えません

 

私は三姉妹の三番目

実家の隣には四つ上の姉が住んでいます

 

いずれこの家はその姉に・・・

しかしそれには条件が付いています

 

【仏壇を守ってくれる人】(母の希望)

姉はそれを承知です

 

でも私の気持ちは複雑です

 

家を姉が継ぐことに異存はありません

でも父の言葉が・・・

 

先日、姉に父の言葉を伝えてみました

姉から言われてしまいました

 

「私は聞いていない」

 

そうですよね

父は私にしか言わなかったから..

 

せめて父の日記にその言葉が残されてあれば

なにも悩むことはなかったかもしれない

 

今年の4月に

二つ上の姉が亡くなってしまいました

 

私は、人の命の順番はわからないと

思うようになりました

 

一番上の姉がお義兄さんより

長く生きるとはかぎりません

 

もしかして私が姉より先に亡くなるかもしれません

その後に姉が亡くなり

お義兄さんが最後になるかもしれません

 

その時の、父と母のお仏壇の行方は・・・

 

仏壇を処分するときは

檀家寺に位牌又は過去帳を預けて

供養をお願いするそうです

 

何をどうするにしても

遺言はとても重要なのだと思います

 

いつか書こうではなく

今の気持ちを今すぐにでも書き

日付と名前を添えておく必要があります

 

何度書き換えても良いのです

子どもたちはそれで悩まなくても

よくなるのですから...

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